印象深かった映画を黙々と上げていきます。ランキングではなく思いついた順です。僕は劇場にはもちろん行きますが、基本的に自宅で黙々と海外配信VODや輸入DVDを見るスタイルを取っています。だから、ちょっとズレている感じがあるかなと思います。毎年の事ながら、ホラー映画ばっかりです。

All About Evil

Allaboutevil
これは好きな要素が詰まりすぎていて、何を褒めて良いのか分からないくらい。これ以上は何も言えないっすわ。

スプリング・ブレイカーズ

Spring breakers
予告が連想させるハードコア感とは全く違う、ヌルい内容が批判されることも多い本作。しかし、ハーモニー・コリンは「ありそうでなさそう・・・でも、あるかもしれんなあ・・・」という堕落した人生を描かせたら最高の監督だ。その点で本作は間違いなく傑作。年中スプリング・ブレイクしているジジババが大暴れしている様を描いた同監督の前作「Trash-Humpers」を見れば、本作が趣旨がより理解できると思います。

What We What We Are

What
”祖先の業が原因で、食人が伝統になっている一家”の悲劇。
2人の娘と幼い弟、父親と母親の5人家族、一見、地味な生活を送っていた彼らだが、母が”プリオン病”を発症。もちろん原因は食人にあるわけで、それに気付いた町医師が一家の隠された秘密を暴いていく。その時、奇しくも嵐がやってきて一家が密かに葬った犠牲者の骨が川に・・・・。
と、こんなあらすじ。
カニバリズム描写は一切無い。食人伝統を意地でも守ろうとする家長と思春期に達した娘たちの微妙な関係をメインに起伏無く淡々と描いていく、「ステイクランド」のジム・マイクルの作品。「ネズミゾンビ」や「ステイクランド」の豪快な演出とは全く毛色が違う激渋映画。

サプライズ

Youre next banner
オールドスクールな箱庭・覆面殺人鬼映画。やれPOVだー、ソリッドシチュエーションだー、と一発のパンチ力に重きを置くことが主流になっている今、この作品を生真面目に作ったことだけことでも褒めたい。スタッフは案の定「V/H/S」やBloody Disgusting関連の人々が名を連ねており、古き良きホラー映画の復権を企んでいることが見て取れる。

パシフィック・リム

Ron perlman pacific rim8
これね、一部で騒がれているほど面白い映画でも無いけど、楽しいよね。「あぁ・・楽しいなぁ」っていうのがピッタリくるかなあ。実際2回観に行きましたし・・。

Wither | 悪霊のはらわた

Wither
リメイク版「死霊のはらわた」の仕上がりにムカムカしていた心にガツンと決まったスウェーデン版「死霊のはらわた」。大好き。

Stalled

Stalled
こっちのエントリで概要を書いたけど、これは本当に良いゾンビ映画だった。基本はコメディだが、ビックリするほど切ないツイストが仕組まれている。

The Battery

The battery
性格が正反対に違う男2人の不思議な友情をゾンビという存在を通して面白可笑しく、そして悲しく描く。とっても素敵な雰囲気で、一度見たら忘れられない。

インポッシブル

Vlcsnap 2013 07 01 23h53m56s135
薄幸面したナオミ・ワッツがゾンビみたいなメイクして血反吐ゲバゲバ吐いてるだけで、俺は100点上げちゃう。

ゼロ・グラビティ

Debris gravity
これ、おもしろよね。作品とは別の所でちょっと面白かったのはトレイラー公開時点では素無視していた「某ロボ映画!某ロボ映画!」と騒いでいた人たち。エドガー・ライトがベタ褒めツイートを流してからの彼らの手のひら返しっぷりが楽しかった。アニヲタな人が素早く”俺の嫁”を取り替えるような感覚なんかなー。

POV色々

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今年は油断するとPOVばっかりでした。2012年もかなりの割合だったけど、今年は確率50%といっても良いくらいのPOV地獄。玉石混交でも石ばっかりのジャンルですが、今年は確率50%故、良作も多かった。「エビデンス -全滅-」「The Bay」「V/H/S シンドローム」「V/H/S ネクストステージ」、それから「コワすぎ」シリーズ2本、この6本は間違いない。

以上です。

今年は有名ホラー映画のリメイクが多く公開されましたが、どれもイマイチ。「マニアック」も「キャリー」も本編はそのものは悪くないモノの、別なところで議論があって色々ケチもついてしまい残念なことに。実際、この件については先行きが非常に暗い。めちゃくちゃ暗い。ほんとに鬱々としてくるものがある。
そんな中、インポッシブル等に見られたエグい描写はここ最近の流れである「ゴア描写の一般化」が今年も進んでいることが確認できたし、「サプライズ」のようなオールドスクールながらも堅実な作品の公開や「チキン・オブ・ザ・デッド」からのAstron-6関連(ファーザーズ・デイ、マンボーグ)を踏まえてのトロマの底力が劇場で楽しめたのも嬉しかった。

今年問題になった件は何一つ解決していないので、提供側も受取側も課題が山積みの状態がしばらく続いていくでしょうが、来年もまたいつも通り偏った鑑賞を続けて行くです。

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