月: 2020年8月

怖い夢をみました。

 夢の中。何故かピーター・ジャクソンと喧嘩をしている。正確な内容は忘れた。とにかく「デブ」だの「いつまで『ブレインデッド』の4Kリマスタやってんだよ!」だのと言いたい放題言っていたと思う。しかし、言い過ぎたと思ったのか、最終的には荻窪かどこかの喫茶店で仲直りのお茶をすることに。

 「なんかすまん。パフェ、食べようよ。」「いやー、新作とか作ってたりするわけ?」などと言いながら店内に入る。すると、辛島美登里の「春は旅立ち」をCDラジカセから流しているグループがいる。

 4分の曲が延々とリピートし続けている。「なぜ、辛島美登里なんだろう?」と思いながら、彼らに声をかける。

 「ねぇ、なんで、なんでそんな曲、流してるのさ?」

 すると一人の女が笑顔で「これ、止まらないの。っていうか、CDから直接流れるのよ。気持ち悪いでしょう?」と言う。

 何を言っているのか意味が分からない。困惑していると、女はCDラジカセからCDを取り出し俺に渡す。確かにCDから音楽が聞こえている。さっきまでラジカセのスピーカーから流れていたはずなのだが……。この時点でPJの存在は消え失せていた。

 「これは呪いなのだわーー」

 女は、同じグループの男どもを睨み付けている。CDから音を出し続ける呪いってなんだよ!誰が得するんだよ!と思う。しかもCDから延々とリピートされる「春は旅立ち」は、リピートのタイミングが早くなっている。曲の途中で最初に戻るのだ。

 「これは苦しみが早く繰り返されている。短くなって、ミジカクナ、ミジカ、ミジ、ミジ、ミジ、ミジ、ミジ、ミジ、ミジ、ジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジ」

 女は狂ったように、「ジ」を繰り返す。曲はもはや1秒以下のループとなり、ディレイタイムを極端に短くしたような雑音なっていた。

 「この苦しみを男に味合わせるのはこれが一番!」

  突如。女が叫ぶと横の男が苦しみだし、体を”くの次”に折り曲げ前に倒れる。すると、その尻からブリブリという破裂音とともに赤子が飛び出してきた。赤子は泣き声を上げるわけでもなく、ただの真っ赤な肉のオブジェ。聞こえるのは男の悲鳴だけだ。女はその肉塊を取り上げると

 「これを持て!持てぇぇぇぇぇ!」

 叫び、俺に詰め寄る。慄き、逃げ出す俺。

 「持て、持て!持て!持て!持て!持て!持て!持て!持て!持て!持て!」

 あまりの恐ろしさに、外に出ようとガラス窓に飛び込む。ガラスが割れて……。

 そこで悲鳴と共に目が覚めた。自分の悲鳴で目が覚めたのは、久しぶりだ。

 この夢で一番怖いのは、辛島美登里の曲である。俺の頭、どこからそんな記憶を掘り出してきたのか。起きた瞬間、彼女の2枚目のアルバムの3曲目と浮かんだのだ。1,2回くらいしか聴いたことがないのに。っていうか、だれも知らないだろ。こんな曲。

『デンティスト』って名作あったよね。

 歯医者が好きである。定期点検の歯石取りと歯磨きが気持ちいいのだ。「あー。このままずっと磨いていてくれないかなぁ」と思いながら“スヤァ“と寝るのが最高。人に何かをしてもらうって、メチャクチャ気持ち良くないですか?俺の中では美容室も歯医者と同じ扱いで「あーこのままずっと頭洗っててくれないものか」「うぉぉ、このままずっとブローしててくれないものか」と思いつつ、毎回スヤァとしている。

 正直言うと、24時間効いている眠剤のせいで、ゴロッと寝転がると10分経たずにグースカと寝てしまうわけですけども。

 そういえば某映画サイトからの通達があり「今後、Netflixのオリジナル作品の紹介を書く場合は、チェックが入るようになりました」との事。素材の提供もしてくれるとのことで悪い意味のチェックでは無さそうだけど、アレが少なからず影響を与えたと思っている。アレほど酷い作品はないので、基本的に酷評することはないと思うけど、もしまた“何か酷いの“がきたら、ちょっと楽しみである。

 いや、ちょっと待って。よく考えたら、そもそも、どんなレビューでもニュースでもサイトの方で一回はチェック入れないとダメじゃね?ダメだよね?ダメだと思うんだけど……。

飯の食い過ぎ

 体重が落ちてしまい、普段の生活での体力低下を感じるようになったので、少しでも体調を戻そうと、ここ数日モリモリと飯を食っていた。おかげさまで、少し体重は戻ったのだが、カロリーそのものを身体で処分しきれなかったのか、胃の調子が崩れたのか、吹き出物がポツポツと出るようになり、オッサン体質も極まったなと思う事しきりである。

 この程度の脂、素直に皮下脂肪にしてくれよと思うんだけど、多分、いや絶対、そういう仕組みではないのだろうなぁ。朝のランニングで自然の風景を見ていないと、どうにも調子が狂う。朝のランニングが完全に習慣化しているので、通常勤務に戻ったらどうなるんでしょうなあ……。ああ、元には戻らないか。

くたびれすぎている感があるので、休んだ。

 ここのところ、ずーっと何かしらをしている状態が続いていた。何か作っていたり、書いていたり、体をモリモリと動かしていたりと、とにかくワタワタしていたのだ。それ故、かなり疲れた顔をしていたらしく。奥さんに「やつれてきてない?」と心配される始末。

 そういうわけで、本日はとにかく休むことにした。映画も観ない。走りにも行かない。積んでいた「Ghost Of Tsushima」を淡々と進める。うん、なるほど、確かにこれは良い。疲れが取れるような気がする。いや、多分取れているのだろう。

 それはそうと、ようやくiPad Proを導入した。目的は校正の簡易化。俺は紙に打ち出さないと校正が出来ないロートルなので、原稿を仕上げようとする度に紙を大量に消費してしまう。これが非常にもったいない。ちなみにやたら誤字脱字が多いときは、それを紙校正をしていない時が多い。(映画Boardの原稿はまさにそれ)

 最終的には紙で出してチェックするのだが、最終以外を除いたチェックでは紙を打ち出さなくて済むようになる。iMacの画面でもiPadでも同じじゃね?と思われるかもしれないけど、葉はモニタではなくペンを持ってチェックをしたいというわけなんですよ。これでまたクオリティを上げていきたいと思っております。

 で、この日記はiPadにSmart Keyboard Folioつけてタイプしている。なかなか手軽で便利である。これなら電車の中でも、原稿できるな。向こう数ヶ月は、まともに通勤する気はないけども。

耳がかゆい

 耳がかゆい。右耳の入り口辺りと少し奥の方。「すわ!終わらぬ梅雨についにカビたのか!?」と不安になり、行きつけの耳鼻科に行く。行きつけと言っても、毎年末に花粉症対策のために鼻の粘膜をレーザーで焼く以外の用事で訪れることはない。だから看護士さんに「あら、氏家さん。今日は普通の診察なの?」と聞かれる。「はあ。それがですね、耳が痒いんですよ。梅雨のせいですかね、ついに耳穴がカビたのかと思って」

 笑わぬ看護士。コロナ対策でソファが極端に減らされ、妙にスカスカな空間となっている待合室。ふと壁に目をやると

 ”血液クレンジングやってます”

 と書かれた小さめのポスターが目に入り、ドキリとする。実はこの耳鼻科、ヘンテコだから気に入って通っているので、ひとまず見なかったことにする。ああ、そうそう。ヘンなんですよ。この耳鼻科。

 まず待合室ではスマホを使ってはいけない。使っても文句を言われたり、追い出されたりするわけではないんですけどね、「スマホばかりやっていると、人間ダメになります。掲示物でも見てゆったり過ごしましょう」とそこかしこに書いてあり、ものすごい圧をかけてくるんですわ。

 さらに待合室から診察待ち部屋に入ると、今度は壁一面に真っ黒な肺の写真はもちろん、黒くなった歯茎写真、さらに喫煙している芸能人の肌が荒れているだのと、徹底的に”喫煙者は今すぐ禁煙するか死ね!”という憎しみタップリのメッセージが張られている。でも、先生の対応は至って普通。そのギャップが異様で楽しい。コロナ禍に突入してから初めて訪れたが、病院の入り口には立て看板が設置されていた。

「不要不急の診察大歓迎!」

「味覚障害の方は診察お断り!」

 「矛盾……」もはや「お。おう」としか言いようのない状況。しかし、これでこそ、俺のお気に入りよ。ニンマリしながら診察してもらう。

 「あー、これはただの湿疹だねえ。痒み止め塗るしかないね!」

 わぉ!カビじゃない!よかった!水虫的なモノだったらどうしようかと思ったわ!

 「一応、奥までみますかね」

 スコープで先生と一緒にディスプレイを見る。「あ、なんか毛が入ってるね。こういうのが入り込んで痒くなったりするですよ!」

 ぶっとい毛が一本、画面にはっきりと写っている。まるで鼻からニュルリと顔を出した鼻毛の形相。「一応とりますか!」ぶっとい毛をピンセットでつまむ。

 「ああ、これ生えてるね。生えてるんなら、放っておきますね」

 「あ、ほんとだこれ生えてますね!引っ張られ感ありますもん。でもぶっといですねぇ」

 取ってほしかったが、真っ先に川内康範の顔が浮かび、彼の耳毛を思い出しているうちに

 「じゃあ、痒み止め出しておくね」

 そそくさと追い出され、診察が終わってしまう。まあ、とにかくカビじゃなくて良かった。歳をとると耳毛が生える。これは真実。あと今日、梅雨が明けた。よかった。