くたびれすぎている感があるので、休んだ。

 ここのところ、ずーっと何かしらをしている状態が続いていた。何か作っていたり、書いていたり、体をモリモリと動かしていたりと、とにかくワタワタしていたのだ。それ故、かなり疲れた顔をしていたらしく。奥さんに「やつれてきてない?」と心配される始末。

 そういうわけで、本日はとにかく休むことにした。映画も観ない。走りにも行かない。積んでいた「Ghost Of Tsushima」を淡々と進める。うん、なるほど、確かにこれは良い。疲れが取れるような気がする。いや、多分取れているのだろう。

 それはそうと、ようやくiPad Proを導入した。目的は校正の簡易化。俺は紙に打ち出さないと校正が出来ないロートルなので、原稿を仕上げようとする度に紙を大量に消費してしまう。これが非常にもったいない。ちなみにやたら誤字脱字が多いときは、それを紙校正をしていない時が多い。(映画Boardの原稿はまさにそれ)

 最終的には紙で出してチェックするのだが、最終以外を除いたチェックでは紙を打ち出さなくて済むようになる。iMacの画面でもiPadでも同じじゃね?と思われるかもしれないけど、葉はモニタではなくペンを持ってチェックをしたいというわけなんですよ。これでまたクオリティを上げていきたいと思っております。

 で、この日記はiPadにSmart Keyboard Folioつけてタイプしている。なかなか手軽で便利である。これなら電車の中でも、原稿できるな。向こう数ヶ月は、まともに通勤する気はないけども。

耳がかゆい

 耳がかゆい。右耳の入り口辺りと少し奥の方。「すわ!終わらぬ梅雨についにカビたのか!?」と不安になり、行きつけの耳鼻科に行く。行きつけと言っても、毎年末に花粉症対策のために鼻の粘膜をレーザーで焼く以外の用事で訪れることはない。だから看護士さんに「あら、氏家さん。今日は普通の診察なの?」と聞かれる。「はあ。それがですね、耳が痒いんですよ。梅雨のせいですかね、ついに耳穴がカビたのかと思って」

 笑わぬ看護士。コロナ対策でソファが極端に減らされ、妙にスカスカな空間となっている待合室。ふと壁に目をやると

 ”血液クレンジングやってます”

 と書かれた小さめのポスターが目に入り、ドキリとする。実はこの耳鼻科、ヘンテコだから気に入って通っているので、ひとまず見なかったことにする。ああ、そうそう。ヘンなんですよ。この耳鼻科。

 まず待合室ではスマホを使ってはいけない。使っても文句を言われたり、追い出されたりするわけではないんですけどね、「スマホばかりやっていると、人間ダメになります。掲示物でも見てゆったり過ごしましょう」とそこかしこに書いてあり、ものすごい圧をかけてくるんですわ。

 さらに待合室から診察待ち部屋に入ると、今度は壁一面に真っ黒な肺の写真はもちろん、黒くなった歯茎写真、さらに喫煙している芸能人の肌が荒れているだのと、徹底的に”喫煙者は今すぐ禁煙するか死ね!”という憎しみタップリのメッセージが張られている。でも、先生の対応は至って普通。そのギャップが異様で楽しい。コロナ禍に突入してから初めて訪れたが、病院の入り口には立て看板が設置されていた。

「不要不急の診察大歓迎!」

「味覚障害の方は診察お断り!」

 「矛盾……」もはや「お。おう」としか言いようのない状況。しかし、これでこそ、俺のお気に入りよ。ニンマリしながら診察してもらう。

 「あー、これはただの湿疹だねえ。痒み止め塗るしかないね!」

 わぉ!カビじゃない!よかった!水虫的なモノだったらどうしようかと思ったわ!

 「一応、奥までみますかね」

 スコープで先生と一緒にディスプレイを見る。「あ、なんか毛が入ってるね。こういうのが入り込んで痒くなったりするですよ!」

 ぶっとい毛が一本、画面にはっきりと写っている。まるで鼻からニュルリと顔を出した鼻毛の形相。「一応とりますか!」ぶっとい毛をピンセットでつまむ。

 「ああ、これ生えてるね。生えてるんなら、放っておきますね」

 「あ、ほんとだこれ生えてますね!引っ張られ感ありますもん。でもぶっといですねぇ」

 取ってほしかったが、真っ先に川内康範の顔が浮かび、彼の耳毛を思い出しているうちに

 「じゃあ、痒み止め出しておくね」

 そそくさと追い出され、診察が終わってしまう。まあ、とにかくカビじゃなくて良かった。歳をとると耳毛が生える。これは真実。あと今日、梅雨が明けた。よかった。

早起きしてもこれといって得なことはない

 昨日に引き続き会社に行かねばならない日なので、5時20分に起きて、6時15分の電車に乗る。件の渦以前であれば電車はスッカスカの時間帯だが、始発二駅目にして座席が完全に埋まっている。オフピーク通勤なんて大して意味ねぇなあと。じゃあ、なぜ俺は早めの電車に乗るのか?当然、さっさと帰りたいからに決まっているじゃろが!

 ホラーアンソロジー本『終わらない悪夢』を電車で読む。ヴァン・サールの編んだ短編集は、出所不明の作品が多いので怖い。しかもヴァンさんは、1960年代にして殺人鬼小説を「人が切り刻まれたり、食べられたりする、即物的な嫌悪感を催すクラシックなホラー」とバッサリ古典扱いしているのがイカすヤツだ。あんた、どんだけヘンなモノを読んでるのかと。彼が友成純一の本とか読んだらどう思うんだろう?などと考えていたら、知らぬ間に寝てた。なんと通勤時間の無駄な事よ。

カタタタタタタ、ターーーーンッ!

 今日はハッキングの練習をすると言うので出社。セキュリティ事業部に異動してしまったので、沢山お金を貰える方の仕事では、最近、物騒な事ばかりやらされている。狭い部屋に密な塩梅で課員と講師6人より集まり、サーバーにイタズラを仕掛ける。イタズラし易いよう穴だらけにしてあるサーバーなので、そんなに難しくはない。ぶっちゃけ映画のハッキングシーン程度にはチョロく、そして見た目がかっこいい作業だ。しかし、犠牲者サーバーに置かれた仕込みのバイナリを解析して、バッファオーバーフローを起こさせ、任意の関数を実行させるという課題にはなかなか骨が折れた。今時、バッファオーバーフローで決まったアドレスに飛ぶことはないのは知っていても、ここまでうまくハックできるように仕込まれた課題をこなすのは楽しかったねぇ。おっちゃん、いつも変な映画の話ばかりしてるけど、色々と技、持ってるんですよ。
 多くの人は、何を言っているのかわからんと思うけど、会社に行って、珍しく楽しいと思った日なのでした。明日も同じような事をする。少し楽しみである。

そろそろ体からカビが生えるんじゃないか?

 梅雨が明けない。明ける気配がない。今朝のランニングは6キロほどで取りやめ。小雨がウザい。帰り道、いつも気になっていた「生産者と消費者が手をつなぐ会」のトラックの横に描かれたモグラの絵の写真を撮る。「生産者と消費者が手をつなぐ会」が何だか知らないし知りたくもないが、目がイッているニンジンが地中から「とびだせいのち!」と声高に叫びつつ飛び出している様を優しく見つめるモグラ殿には毎朝癒やされている。

小さなキャプチャしか残っていないが、こんなニンジンである

 ランニングを早めに切り上げたので、いつもより早く家に戻る。奥さんは朝のパートからまだ戻っていない。在宅勤務の開始まで余裕があるので掃除をする。ソファーを整え、窓を磨き、仕事机を整頓して、玄関の掃除をする。玄関の掃除をするのは気分が良い。三和土の土ボコリのジャリジャリ感がなくなり、裸足で歩いても気持ちが良い感じ。あれは最高だ。これで晴れていれば最高なのになあ。梅雨が明けない。明ける気配がない。