カチカチとリレースイッチを切り替えるだけのプログラムを作った想い出

 なんのこっちゃワカランと思うが、なんとなく今日、思い出したこと。

 プログラムを作り始めて35年になる。これまで作った中で一番面白かったのは、高校の卒業制作で作ったプログラムだ。面白いといっても、一次元配列を順に読み込み、RS-232で繋がれた制御基板上のリレースイッチを順次ON、OFFしていくだけの単純なもの。制御基板から触手のように延びている600本のケーブルは、オーバル型に切られた木製の線路上に敷き詰められた300個の電磁コイルに接続されている。電磁コイルは、リレースイッチに呼応し、S極とN極が入れ替わる仕組みだ。

 線路の上には短いホチキス型の車両が乗せられている。車両の両足には磁石と車輪が取り付けられが、車両本体は木製線路に車輪でしがみつくような形になっている。

 この横2メートル、縦1メートルのオーバルは、所謂鉄輪式のミニリニアモーターカーだ。プログラムを実行すると、カチカチという音と共に、ホチキス車両がズリズリと前進する。配列を読み込む際にウェイトをかければ遅く、ウェイトを取れば早く動くし、配列を逆から読めば前進・後退ができた。

 ぶっちゃけプログラム自体は小一時間でできてしまうほど簡単。時間が掛かったのはオーバル線路と電磁コイル基板、コイル制御基板の製作だった。どっちかと言えば、そっちの方が楽しかったかも知れない。3ヶ月は掛かったと思う。ハードを作ることとハード制御は本当に面白い。多分今でも面白いんじゃないかなあ。

許される女、許されない女、見ているだけの男

 1996年。秋。居酒屋。

 『なんで、みんな私のことはせめるのに、ナッちゃんには何も言わないんですか?』

 後輩のショーコちゃんがで目の前で怒っている。彼女の怒りはもっともなのだーーが……。

 ショーコちゃんは数日前の夜、同じサークルの男、ノブミツの部屋に侵入。全裸でベッドに潜り込む強行手段に出た。しかし、ノブミツは彼女の誘いを拒否。さらにノブミツは、この二昔前で言うところの”夜這い”行為をサークル内に漏らしてしまったのだ。

 結果、ショーコちゃんは、その行為を聞きつけた男性陣から

 「いくらノブミツの事が好きでも、やり方ってモンがあるだろ!」

 と説教を食らったのである。”やり方”の問題とか、男女逆だったら洒落になっていないとかはさておき、”結局のところ、何もなかった”のだから、ノブミツが件を秘密にしておけば良かったのだがーー。何故、バラしてしまったのかノブミツよ。

 で、ナッちゃん。ナッちゃんはショーコちゃんと同じ年代。彼女はサークル内の同学年、そして一つ上ーーつまり俺の学年ーーー2世代に渡ったサークル内部の男のほとんどと一度は寝ている程度の暴れん坊であった。大学卒業後も含めて、彼女と寝なかったのは俺を含めて4人(誰か曰く「お前は半分食われているから違う」とのこと。詳細は後述)、男数は2世代合わせも10人以上はいたので、かなりの悪食である。

 そういう女は大抵”サークルクラッシャー”と呼ばれるが、ナッちゃんはクラッシャーではなかった。どういうわけか、ナッちゃんと付き合った(寝た)男たちは、別れた後もナッちゃんと普通に接し、ナッちゃんと付き合った男たち同士も仲違いすることもなかった。

 ショーコちゃんは、ナッちゃんの暴れっぷりと比較して、たった一度、少しはっちゃけたくらいで、何故、サークルの男どもは揃いも揃って、自分に説教をたれてくるのか?と俺に問うているのだ。

 言ってしまえば、ルックスの問題に終結してしまうのだが、改めて聞れてしまうと「それはナッちゃんのほうが可愛いからでしょう」とは言えない。

 「そうねぇ、ナッちゃんのほうが自然だったんじゃないの?色々と。」

 「だって、ジョージさんだって、ナッちゃんの”襲撃”にあったことあるんでしょう?」

 ああ、そうだった。去年、安比高原のロッジに泊まったときだった。昼は皆とスノーボードに明け暮れ、夜は酒をカブ飲みしてヘロヘロになり、疲れ果ててベッドでフニャフニャになっていた。俺が寝ていたのは2段ベッド上、下には後輩のアツシが寝ていた。このときナッちゃんはアツシと付き合っていたのだが、ごそごそ音がしたと思ったら、ナッちゃんが俺の布団に潜り込んできたのだ。

 「おい、アツシは下だぞ」

 「ここでいい」

 「はい?」

 と返すや否や、突如ブチュとキスをしてきたのだ。一気に吹きあがる性欲。下にアツシが寝ているという背徳感、酒で緩みきった脳、思考が歪む。だが、このとき、俺は勝った。自分には彼女がいる。アツシとは仲良しだ。ここでナッちゃんとやってしまうわけには行かないと。この件は、後で拗れて大変なことになるのだが、それはまた別の機会に。話を戻す。

 「あるけどねえ、やられた方は、良い気分は・・・うーん。」

 「よくない?」

 「よくないねえ」

 「でも、分かってますけどね!」

 キリッとショーコちゃんは言う。

 「結局、ナッちゃんの方が可愛いって話でしょ?」

 なーぜーきーいーたーーーーー!知ってるなら、分かってるなら、何故聞いた?俺が気の利いた事を言える先輩だと思ったか?消火器をまき散らしたり、酔ってもいないのに、面白そうだからという理由で服を着たまま海に飛び込んだり、工事現場から巨大三角コーンを盗んだり、中古車屋から電飾を盗んだり、でかい電子レンジを作って動物の死体を焼いたりするキチガイだぞ!バイト先ではゲラゲラ笑いながら「どすこいシスターズ」を平置きするような男だぞ!安パイか?何か?彼女がいる俺は安パイか?一緒に酒飲んでも安全なバカでアホな安パイか?あー、そうですかそうですか!とは言いませんでしたが、21歳の俺にゃあ

 「そうなっちゃうよね」

 としか答えられず。でも今、あの居酒屋に戻っても何か気の利いたことは言えたか?と言えば言えなかっただろうなあと。

 今、ショーコちゃんは何をしている知らない。ナッちゃんとは7年前、ノブミツ家で開催された同窓会にて架電。地元群馬で実家暮らしであること、結婚は既に諦めているが、子供は欲しいので子供だけ作れないかトライしたものの巧くいかなかった。加えて、親が外出を許してくれないとも言っており、一体、彼女の身に何が起こっているのか心配だが、心配になったーーだけである。多分、彼女は許される続けるからだ。

※ちなみに、盗んだ電飾は返しました。三角コーンは未だに大学の部室にあると思います。

Fxxk Believers

 えーっと、僕は『TENET』を楽しんだクチなのですが、何故楽しいか?というと設定がガバガバなんですね。「うん、辻褄は合っているような気がする」と言い聞かせながら観ていると、なんとも馬鹿馬鹿しい内容になっておりまして、

 「あ、こういう”画”を取りたかっただけなのね」

 と思うことしきりでした。俺は普段、こういった馬鹿ガバ映画しか観ていないので、「あ、いつもの感じ」という感触で良かったですねえ。パッと連想した作品は『プライマー』なんですけど、ノーランがあんな複雑な設定を考えられる訳がないので、評価としては”性格のいい人が、無駄に大金を溶かして作った『プライマー』”という感じで落ち着いております。「インターステラ」もガバガバでしたけど、バカじゃないのがイラっとしたんですよね。

 それでですね、俺は『インターステラ』と『ダンケルク』が大嫌いなんですよね。この2つのをおおっぴらに「嫌いだ!」というと、どこからともなく「分かってねぇ」だの「それでライターか。笑わせてくれる」といった輩が登場するわけですよ。過去には文章を添削してくれるアホもおりました。俺はあんたらの感想をけなしたことはありませんけどね!なんで、お前らは人の感想にグダグダ言ってくるんすかね!お前ら『インソムニア』とか耐えられるの?と真顔で聞きたいですね。

 俺はですね、監督を神格化しないんですよ。あの人たちは、別に神様じゃないので、やりたいことをやっているただの人なので。でも多くのノーランファンは彼を神格化しているでしょう?統計は取ってませんけど。俺には全く理解できないんですよね。ああいうの。監督は監督、作品は作品、ブレがあって当然、好みが合って当然、評論も賛否あって当然。それなのに作品を否定すると、否定者の人格を否定し出す。もはや異端者、魔女焼きですよ。なんでしょうね、あれ、オエーッとなりますね。特にノーランファンってそういう人多くないですか?気のせいですかね。

 俺はノーランの映画では『メメント』、『インセプション』、『プレステージ』は好きです。ダークナイトめんどくさい。『フォロウィング』はまあいいじゃないですかね。『Doodlebug』は結構好きです。

 と、今日は思ったのでした。

ツイ廃の善し悪し2

 新宿でかき氷を堪能していたとき、ふと思いついた。

「牛乳石鹸も飽きてきたし、またラッシュのドギツイ香りのボディシャンプーでも買うか!」

 冷え冷えの体を日光で暖めつつ東口のLushへ。いつも使っていたボディシャンプーが見あたらず、ウロウロしていたら店員に捉まってしまった。Lushの店員さんは、カルト的に自社製品を愛しているので、ノンストップで各商品について熱弁を振いつづける。

 「いや、そりゃ良い香りだけど、ただでさえ高いのに、あれも!これも!なんて買えるわけねぇ!」

 そんな思いに顔歪ませつつも愛想笑いで店員さんにお付き合いをする。俺は店員に捉まってしまうと、なかなか離脱できないのだ。だが、買わないのがこれまた申し訳無いところなのだが。ボディーシャンプーと香水だけで1時間近くも語られた後、目当てのボディシャンプーを手にレジに並ぶ。レジ横に「Digital Detox」のPOP。「明日はSNSをお休みしよう!」という旨の掲示にハッシュタグが書いてある。ん?ハッシュタグ?

 「明日はデジタルデトックスの日なんですよ!皆でSNSをお休みしようという……。なので是非、お客様もタグを付けてツイートを……。」

 「えっと、趣向は理解出来ますけど、なんか、いや、完全に矛盾してないですか?」

 「はい!そうなんですよ!!でも、お休みしようというね!あはは!」

 何を言っているんだ?頭、大丈夫なのか?会計中も「???」となりながら、店を出た。俺は翌朝「今日のカモちゃん」のツイートを流した。ちゃんと聞いてみれば、テラス某の件で話題になったネットイジメに警鐘を鳴らしたいという意図とのこと。

 俺は意図的にTwitterアプリを入れず、Webアプリで利用し、気軽にツイートができないようにしている。絶対余計なことを言うからだ。インスタもiPhoneの4画面目に位置しているし、FacebookはPCでしかみない。

 ツイ廃といえば、数週間前にTwitterアカウント消した人が、某ット公開と共にアカウントを復活させていた。「やるだろうな」とは思ったけど、ホントにやるとは思わず、苦笑。ああいうツイッタラー芸人になったら終わりだなと思いました。

銀髪

 白髪を黒に染めることに飽きて、赤や青や紫に染めてきたが、2年前に長髪を切り落としたことを機会に髪の毛を染めること自体を止めた。止めてみたら、知らぬ間に大量の白髪が発生しており、白黒が絶妙な混ざり具合で、すっかり銀髪になっていた。

 「染めてるんですか?」

 以前の髪染めの影響で周りに頻繁に聞かれるが、染めていないだ。銀髪感を統一するためにシルバーワックスを使ってみたこともある。しかし、使っても使わなくてもパッと見かわらないので、今は素髪である。よくもまあ禿げずに綺麗に白髪が交じってくれたもんだなあと、遺伝子に感謝だ。

 とりわけ外国では「お前の髪の毛、クールだな!」と褒められまくった短髪半分モヒカン。そろそろ飽きたので、再び長髪に戻そうとしている。それにしても、髪の毛を伸ばすのってこんなに辛いモノだったっけ?と。前髪のウザさ。なんとかならんのか。