Dommuneの『Édition COUCHON Presents「Bloodthirsty Andy Milligan!」 血塗れ映画とおしゃれブティックの間に』の出演を終え、パルコを出てヒロシニコフ君と歩く。
「いやー、緊張して2,3回吐きましたね!」
ヒロニコ君がご機嫌にいう。いや、まってまって、そんなに緊張してたの?っていうか、ヒロニコ君、君、お酒飲むと毎回吐いてない?
「そ、そんなに緊張してた?俺は逆にホゲーっとしてもうた。もっと話せば良かったよぉ」
緊張して吐いてしまうのは営業職ならではの苦労があるのだろうと、訳のわからない紐付けをしつつ、それほどまで全力投球していた彼の意気込みに関心する。これは今朝の話だが、ウチの奥さんに「もっと会話に割って入れ!」と喝が入った。遠慮がちになるのが俺のダメなところなので、今後はさらなるズーズーしさを持って生きていきたい。
「禁酒法が解けたらゆっくり飲もうよ」などと話しているウチに終電の時間。アブねぇ。今回は危なかった。おやおや、終電がスカスカではないか。こんなにスカスカ終電の田園都市線は見たことがない。嫌いな路線なのでできるだけ乗らないようにしているが、プレコロナ期の田園都市線の朝と終電は本当に地獄だったので、時代は変わったなあと思う。
ウトウトしながら、”ミリガン”という人名を短時間に、大量に、口にしたことはなかったなあと思う。来たこともない日本で深夜、自分が馬鹿にされているのか、崇められているかよくわからんトークのネタにされているとは、共同墓地に眠る彼も気がつくまい。俺は、一本気なヤツは好きなので、リスペクトしたいと思っている。しかし、出てくるものがネタにしかなりようがない悲しみ。これってどうなんだろうなあ。恐山のイタコか大川隆法あたりにミリガンを降ろしてもらって伺ってみたい。