熱海に行っていた

 リフレッシュが必要なほど働いていないが、リフレッシュ休暇というものが2日ほど取れたので奥さんと熱海に一泊旅行に行ってきました。ウチの場合、旅行となるとヘトヘトになるまで徹底的に観光地を巡り、ホテルには寝に帰るというハードスケジュールであることが多い。しかし、今回は“ホテルを楽しむ”ということで“起雲閣に行く”という意外は予定を立てずに出発となった。
 起雲閣はもともと、根津美術館でお馴染みの根津嘉一郎の別邸。彼が手放してからは1999年まで旅館として利用され、谷崎潤一郎だの太宰治だの文豪の皆さんが保養に来ていたそう。ワスも物書きなので、それにあやかれればと。まあ、単に古い建物が好きなだけなんですけどね。

 肝心のホテルは昭和館爆裂する“ニューアカオ”。これは行ってみないと解らないんですが、まったく小洒落てないけど、ホッとする作りはオッサンの心を癒やしてくれます。ご飯も特別美味しいわけでもないけど、楽しい。ゆっくり風呂入って、たらふく食って、寝ろ!という意気込みが素晴らしかった。翌日は”熱海城”と”秘宝館”の2カ所をまわり、これまた昭和感を満喫して帰宅したのでありました。

タイトルに騙される

 相変わらず、2日に1本くらいペースで映画を観ています。(基本、日本語字幕無しなので1日一本のペースだとくたびれてしまうのだ)俺の選ぶ映画の多くは解りやすいビジュアルのポスターやタイトルだ。(ほら、Don'tなんちゃらとか、ああいう感じのやつ)でも、今回選んだ『Don't Come Back from the Moon』には騙された。タイトルだけ観ればSFに違いないと思うし、IMDBの粗筋は「カルフォルニアの小さな町で、子供達を残して父親が次々と消えていく」となっている。「おやおや、これはアブダクションものですか?トーチャンが消える?すわ!エクストロですか!」と見始めたら、全く違う。キャストにジェームズ・フランコが居る時点で気がつくべきだった。
 レーガン時代(たぶん)。工場が閉鎖され、観光地としても寂れてしまった小さな町。父親たちは宇宙人に誘拐されるわけでもなく「こんな町で暮らしてられっか!」とトンズラしてしまうのだ。残された母子らの乾いた生活が淡々とオフビートで純文学的に描かれる。「あ、田舎ならこういうことあるよね」ということしかおきない。驚くような出来事は一切起きず、ただ鬱と不幸が這いずりまわるだけ。これが意外と辛くて面白い。レトロウェーブなサントラも楽しい。

完全にジャケ買いしたLP

そういえば最近、試写を除くと映画館から遠ざかっているので、そろそろ劇場にも行かないとなあ・・・。

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