「行きたいなあ」と思ったら、コロナ禍であっという間に東京国立近代美術館が休館してしまい、行けずじまい。このまま企画展も流れちゃうんだろうなあ……とガッカリしていたら、会期が10月まで延長され、無事復活!早速、行ってきました。
ピーター・ドイグの『13日の金曜日』1作目のカヌーに対する固執っぷりは異常だ。しかし、(あの泳げないクソ息子のせいで)一番まともなのに、一番不遇な扱いを受けている1作目に人目を向かせるという点で、素晴らしいですねぇ。
ここまでちゃんとやられると「そ、そんなに好きなの!?」となります。他の作品にもシレっとカヌーを紛れ込ませるほどの入れ込み様。
俺は美術的技法には全く明るくないし、正直見た感じ、グッとくるか来ないかぐらいでしか絵は判断していない。とはいえ、いつ何処で誰が描いて何に影響を与えたか?ぐらいは学習しておきますけども……。その点でピーター・ドイグは、何も考えなくて良いので、凄く楽しいです。オススメです。彼は週イチで上映会を開くほど映画好きだそうで、一点物の次作ポスターも沢山展示されていました。アイキャッチのブルーベルベッドなんて、そのままじゃねぇか!と。このレベルの絵を、上映会前にサッと描いて飾ったというのだから、相当なもんです。いやー、いいですねぇ。