誰もA24の何がすごいのか?って話をしていないよね。

 A24てディストリビューター……今は制作スタジオにもなっていますが。そのA24ね、『ヘレディタリー/継承』あたりから”モンドセレクション金賞”的な扱いになってないですか?と。例えば、今日から上映している『ウェイブス』ね。これ、A24は単に世界配給権を持っているだけで、製作しているわけではないんですよ。でも、国内配給のファントム・フィルムズさんは「新進気鋭のスタジオA24が放つ」という売り込みにしているんですよね。

 監督がA24の中核の人と関連が深いトレイ・エドワード・シュルツなので、全く関係が無いとはいえませんが、少なくてもA24は『ウェイブス』のプロダクションには関わっていないんですね。なんだか製作と配給を一緒くたにしているんですねえ。

 正直どうなんですかね、それ。A24って言っておけばいいと思っていませんか?ところで、あんたらA24の何がすごいのか?って言えますか?と。

 でね、今、彼らがスゲェ、スゲェ言われているのは「ファンベースの映画を買い付ける手腕長け、かつ制作する場合も同じファンベースを実践している。」という点なんですよね。ファンベースていうと分かり難いんですけど、要は”製作者が作家性を思う存分発揮できるよう好き勝手やらせた”映画ということになります。大手にゃなかなかできないんですよね。A24の中の人が言うには「その辺のインディーズ映画会社よりも好き勝手にやらせてるわ」とのことで。でも、ジャンルレスなのがA24の難点でドラマもホラーもサスペンスもなんでもやっちゃう。だからファンベースである以外は、個性がない。それが弱点でもあります。このあたり、誰も言及できてないんですよ。そういうところね、なーにもいわず言わず

はい!A24が関わってます!いいですよ!

 て、土産品に「モンドセレクション金賞」と張り紙してんじゃねぇんだからと。日本のディストリビューターは、売れればいい・・・っていうか売れないと困るので、なんとしても!というのは理解できる。

 しかし、そこで面倒くさいサジェストです。物書きの人々はね、ちゃんとしておいた方がいいよね?と。

 僕も映画boardでA24について書きましたけど、全作品ちゃんと観て、英語がわからなければ何回も繰り返し観て丁寧に書きました。ところが、似たような記事をCinemoreあたりで見かけたんですけど、明らかに観てない、理解していない、配給と製作の見分けも付いていない人が書いているんですよ。そういうのはね、まあ、ありきたりの言葉で言わせてもらえば、「適当こいてんじゃねぇよ、アホが」と思うわけですよ。”A24のおすすめ映画30選!”とか「それほとんど全部じゃねぇか!」と。

 ああ、あともちろん外国の人もA24やべえよね?という話はしていて、3年前ーーちょうど俺らが仲間内で「A24やべぇよね?」と話していた時期ーーーに「最近ハリウッドを荒らしているA24とはなんぞ!?」という記事が出てます。A24創業者がインタビューに答えています。英語読める人はどうぞ。ちょっと構成が鬱陶しいんですけど、上のファンベースの話もしています。

https://www.gq.com/story/a24-studio-oral-history

 そんなわけで、俺はもうA24云々の話には飽き飽きしちゃってます。なので次は本気のジャンル映画製作会社、SpectreVisonが来ますからね。俺、今、言いましたからね。SpectreVison、絶対来ますからね。

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