サン・ミケーレ島の話

ベネツィアには、墓しかない島がある。サン・ミケーレ島だ。訪れた当初は、その存在を知らなかったのだが、本島をボーッと散策していたところ、その異様な雰囲気を漂わす島に気がつき、”あそこに行きたい!”となったのである。

ご覧の通り、遠巻きにみても異様な雰囲気を漂わせている。元々は2つの島を埋め立てて一つにしたそうだ。衛生上の問題で墓はこの島に全て集められており、ヴェネツィア本島には墓はない。

サン・ミケーレ島は、ちょっと行きかたが判りにくく、一筋縄では行けそうになかった。サン・ミケーレ島を見渡せる場所で雑談をしていた現地の叔母様たちに、妻が話を聞いてくれたので、なんとか辿り着くことができた。

ムラーノの行く途中にあるのだが、ムラーノ行きでもサン・ミケーレ島に立ち寄らない水上バスがある。たしか4bというコースでしか行けないようになっていたと思う

たどり着いてみれば、予想通り墓、墓、墓のオンパレードで思わず『オーメン』のダミアンごっこをしたくなる雰囲気。

ここまで墓が並んでいると圧巻だ。しかも、どの墓も新しい花が飾ってあり、しっかりと弔われている。

オブジェの煤け具合も最高で、やたら格好いい。
タバコを構えている写真が貼り付けられた墓。このように茶目っ気のあるお墓もよく見られた。

聞くところによると、有名な作家のお墓もあるらしいが、どれもこれも立派で全ての墓がそれらしく見えてしまう。

大喜びで写真を撮りまくっていたら、午後5時を回り「墓地閉鎖しまーす!今すぐでてけよー!」的なアナウンスが流れる。ところが、何処を見渡しても墓ばかりで出口を見失い、涙目に。アワアワと出口を見つけて、本島の戻ったのでした。

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