穴神(The Pit)を信仰する村で起こる悲劇を描いた佳作ホラー、Jug Face の邦題が何故か「ザ・サスペリア 〜生贄村の惨劇〜」となっていた。
”生贄村の惨劇”というサブタイトルは分かる。しかし、”ザ・サスペリア”とはなんぞ?と。
邦題に「サスペリア」の名を冠したDVD・ビデオスルー作品は多い。サスペリア2000、サスペリア・ナイトメア、新サスペリア・・どれもこれも「サスペリア」とは似ても似つかない作品ばかり。ただ、どれもイタリアン・ホラーだった。(サスペリア・ナイトメアは隠れた傑作である)
ところが、「Jug Face」は、イタリアンホラーですらない。作中、信仰される穴神「The Pit」という言葉が出てくるにも関わらず、なんでこんなタイトルにしてまったのか、甚だ疑問である。
さらに「ザ・ピット」というタイトルに映画は既に存在している。内容はというと、街外れの森に得体の知れないバケモノが潜む穴を発見した少年が、お気に入りのヌイグルミの指示を受け、次々と怪物への供物として穴に知人を突き落としていくといったもの。何言ってんのか分からないと思いますけど、実際そう言う内容の映画です。面白そうでしょ?
Jug Faceは穴神が次々と村人を惨殺し、穴に引きずり込むという映画なので、やはり「ザ・ピット 〜生贄村の惨劇〜」とした方がしっくりくるのに・・・・。
ちなみにこの「ザ・ピット」は、1981年の作品。未DVD化で中古流通量もあまりないので、ちょっとレアである。