ZOOM会議にて。
「俺。走ってるけど、マスクしないし」と部長。
「あ、でも、石とか投げてくる人、居るみたいですよ。なので、したほうがいいですよ。スタイルだけでも」課長が言う。
俺は無言。政治と野球とコロナと宗教と趣味と自己啓発の話はしないほうが良いに決まっている。常に黙っているのが良い。
「みんなね、ワイドショー見過ぎなんだよ〜。TVなんか観ないほうが良い」部長は言うが、彼は、恐らくはランニング中、マスクを付けたくないだけだろうと俺は思う。
「それはそうね〜。無駄に不安になるだけだし……。」ぼそりと課長。
やっぱり俺は無言。本当は「え?マジですか?石投げ合戦しますか?会場、どうしますか?足立区ですか?川崎のほうが近いんですけどどうしますか?」とか言いたいんだけど、ダルいので止める。
マスクねー。普段はもちろん付けるとして、走るときねぇ。俺は、もう面倒くさいから、奥さんが作ってくれた特殊なマスク(言ってしまうと、やたら通気性の良い、意味なしマスク)を装着して走っている。俺の住む横浜の隣という田舎ですら、マスク有りかつ2メートル以上距離を確保していてもランニングしていると、すれ違いざまに、ものすごい勢いで飛び退く人が居るので、気狂いワンダーランドの都内ではそりゃ石も投げられようと。
ちょっと部長のスケジュールを除くと、”マラソン部”的なものが書いてあった。この機会に低酸素練習したらいいのになあ。