かき氷欲は、まだ収まっていない。

 寝坊する。本当は朝、六時半に起きて走ろうとしたのだが

 「うわ、だっる!」

 と布団に戻り二度寝。9時過ぎに空腹で起きる。顔を洗って、冷蔵庫の取り置き冷飯をレンチンして、肉そぼろをぶっかけてモグモグ食べる。まだ腹の減りが収まらないので、追加でカップヌードルも食べる。夏バテでフニャフニャの奥さんを起こし、髭を剃り水風呂に入り、思い出す。

 「あ、そうだ今日は試写に行くのだった」

 電車の時間を確認すると、2本梯子できそうであることに気がつく。だが、2本目の試写状には予約制であるとの記載がなかったので、電話で問い合わせる。(コロナのせいで最近の試写は、ほとんど予約制なのだ)

 「予約は取ってない。ギリギリで来られると満席かもしれない。ガチャン!」

 ガチャ切り塩対応されたので、少しムカつく。いや。結構ムカついたので、今日は一本だけにする。

 ガラガラの電車で六本木に向かう。少し早く着いたので富士フィルムギャラリーに寄ったら、中学生が撮影したと言うカモ写真に遭遇し、ご機嫌に。映画も色々と課題はあるものの楽しめた。

 奥さんから
「あんたの尿の色が濃い!脱水している!もっと水を飲むのだ!」
とLINEがくる。

 「そういや、朝トイレ流すの忘れたな」と思うより前に、新宿にある「追分だんご本舗」のカキ氷が食べたくなる。「よし、水分補給になるし、寄ってから帰るか!」と意気込むが、大江線の出口を間違えて小田急線の改札に来てしまったので、そのまま帰る。さよなら俺の黒蜜小豆(きなこがけ)カキ氷。

 カキ氷欲を抑えるため、コンビニで白くまを買って帰る。白くまを食べて、ソファに寝転んで「家が呼ぶ」を読んで、「おー極楽極楽」と良い気分になっていたら知らぬ間にまた寝てた。やたらと睡眠時間の多い日であった。あ、映画は寝ませんでしたからね!

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